ドゥカティの魅力を徹底解説します

ドゥカティの魅力を徹底解説します
デザートX。名前を聞いただけで、どこか冒険心をくすぐられるような気持ちになります。
砂漠や荒野、舗装されていない道、まだ見ぬ風景。そこを走ってみたいと思わせてくれるような、そんな雰囲気を持った一台です。
ラリーレイドをイメージした無骨さと、ドゥカティらしいラインの美しさが両立していて、ただ眺めているだけでも満足してしまいそうになります。
でも、見ているだけではもったいないと感じてしまうのも、このデザートXの不思議なところです。
手に入れたその日から、乗りたい場所がどんどん思い浮かんでくる。いつもの街でも、新しい土地でも、このバイクとならどこへでも行けるような気がする。
そんな気持ちにさせてくれるのは、単なるスタイルやスペックではなく、デザートXが持っている「空気」そのものかもしれません。
デザートXのエンジンは937cc。スペック上は最高出力110ps、最大トルク92Nmを発揮するというデータがありますが、このバイクは数字以上に“感覚で楽しむ”モデルかもしれません。
L型2気筒エンジンが地面を蹴り出すように響いてきて、走り出した瞬間から身体が目覚めるような気分になるのです。
足まわりはフロント21インチ、リア18インチという構成。サスペンションも長く、オフロードを前提としたしなやかさが備わっています。
舗装された道も悪路も関係なく、どこを走っていても「ちゃんと走ってる」と感じさせてくれる、その一体感が心地よいのです。
そしてもう一つ、このバイクを特徴づけているのがライディングモードの豊富さ。6種類のモードが用意されていて、感覚に合わせて最適なバランスが選べるようになっています。
細かいセッティングは気にしなくても、乗ったときに「今ちょうどいい」と思える。そんな調整が自然とできてしまうところに、ドゥカティの本気が見えてきます。
21リットルの大きな燃料タンク、長時間でも疲れにくいポジション設計、スクリーンやグリップヒーターなどの装備。
これらの要素は、スペックとしては語られやすい部分ですが、実際は「このバイクとどこまで行けるだろう」と思わせてくれる道具たちでもあります。
都市の道でも、山のワインディングでも、地図にない小道でも、どこでも絵になる。
むしろ、まだ走ったことのない道の方が似合ってしまう。そう思わせてくれるバイクがデザートXなのです。
何か明確な目的がなくても、今日はどこか遠くへ行ってみようか、そう思ったときに手をかけたくなる。
そういった感情の動きにぴったりと寄り添ってくれるのが、このモデルなのかもしれません。
日常の延長でも、旅の始まりでも、デザートXがそばにあるだけで風景の見え方が変わってくる。
ふと走り出したくなったとき、このバイクがガレージにある。そんな日常を想像すると、それだけで気持ちが軽くなるのです。